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これから歯科医師をめざすみなさんへ


The message from the association
(社)日本私立歯科大学協会からのメッセージ

これから歯科医師をめざすみなさんへ。

顎顔面口腔専門医としての新しい歯科医師が、いま求められています。

私たちはふだん、何気なく「口」を使っていますが、その機能は実にさまざまです。食べる、話す、息を吸う、さらに、笑ったり怒ったり表情をつくるなど、口は私たちが生きていくうえで数多くの大切な役割を担っているのです。
かつては、「むし歯」の治療が中心であったのですが、現在ではそういうわけにはいきません。歯科医師の仕事の中で、「むし歯」の治療自体はずいぶん減っています。その代わり増えているのが、顎顔面口腔領域全般を扱う「スペシャリスト」としての役割なのです。
いま、全国の歯科医院の数はおよそ6万8千ほど。これをコンビニエンスストアの数(約5万店)と比べて、さも歯科医師が余っているような印象を与える報道をときどき見かけますが、とんでもない誤解です。
コンビニには一日平均700人が来店するといわれますが、一人の歯科医師が診ることができる患者さんは一日せいぜい30人程度です。患者さん一人ひとりにじっくり向き合わなければならない仕事と、販売業とを単純に比べること自体がナンセンスな話です。
歯科医師の役割がどんどん広がっていくことを考えますと、多いどころかむしろ足りなくなる状況といえるでしょう。

これまでの歯科医療とこれからの歯科医療をまったく違います。

高齢化が進むにつれ、歯科医院を訪れる患者さんも子どもから成人へ、そして高齢者中心へと変わってきています。
お年寄りは、「嚥下(えんげ)障害」といって、物を飲み込むことができづらくなる傾向があります。誤って気管に物が入ったりすると、口の中のばい菌も肺に入り、これがもとで肺炎になるケースが増えています。65歳以上の高齢者の死因では、4番目に多いのが肺炎となっています。
また、歯周病は成人の8割が感染しているといわれます。放っておくと歯を失うだけではなく、糖尿病や心臓病など、他の深刻な病気にも結びつきかねません。
嚥下障害のサポート医療や、歯周病で失われた骨の再生、高齢者の在宅ケア、さらには、ストレスが原因で唾液が出なくなり、これがもとで強い口臭を引き起こすなど、新しい現代病といえる症例も見られるようになりました。
歯科医療を取り巻く社会環境が大きく変わり、新しい歯科医療技術が国民に必要とされています。だからこそ、新しい知識と技術を身に付けた、新しい世代の歯科医師が求められているのです。

おいしく食べてもらう。いちばんの幸せを支える仕事です。

歯科医師にとってもっとも大切なことは、患者さんの痛みや苦しみをよく理解し、それを治すことで心から喜んでもらうという奉仕の気持ちを持つことです。
手先の器用さが必要なのではと思う人も多いかもしれませんが、たとえそうでなくても、練習することで十分に補えますので、とくに気にすることはありません。むしろ、「人のために尽くす」というハートの部分のほうがはるかに大事です。
温かな気持ちを持ち、いかなる場面でも落ち着いて行動でき、かつ感情に流されないこと。温かさの中にも研ぎ澄まされた感性を持つことです。
「食べる」ということは、健康な生活の基本。毎日おいしく食べられるということは、人間にとっていちばんの幸せではないでしょうか。
私自身、いまでも臨床に立つことがありますが、痛みを抱えていた患者さんが完治し、再びおいしく食べられるようになったことを感謝されるとき、本当にやりがいを感じます。
日本の歯科医師の75%は私立歯科大学・歯学部の出身者です。私立歯科大学・歯学部には、100年以上に亘り日本の歯科医療を支えてきたというスピリットが息づいています。
これから歯科医師をめざす、受験生のみなさん。ぜひ、私たちと一緒に歯科医療の明日を築いていきましょう。新しい可能性にあふれる歯科医療の世界に、あなたの夢を描いてください。